文書データのようなテキストファイルの編集機能を持つプログラムを 「エディタ(Editor)」 と呼びます.「Emacs(いーまっくす)」は, 主にUNIX OS上で利用される高機能でカスタマイズ性の高いテキストエディタです. Emacs の特徴をまとめると,以下のようになります.
また,電子メールや NetNews のクライアント・ソフトウェアや, WWWブラウザとしても利用できます.Emacs は, 様々な機能を利用するための統一された操作と環境をユーザーに提供しており, 単なるエディタの機能を越える優れた特徴を持っています.
まず,UNIX環境を利用するためのターミナルを開きます.方法は,
「
情報基盤センター 学内専用ページ: Mac環境からのSolaris環境の利用 」
を参照してください.
Emacs を起動するコマンドは,一般に emacs です. シェルのコマンドラインから以下のように入力します.
% emacs &※ & を忘れないように! これはコマンドを「バックグラウンド・ジョブ」 として実行するためのものです.
Xウィンドウ・モードの Emacs を起動している場合は,メニューバーの 「Files」 をマウスでクリックして,一番最後にある 「Exit Emacs (C-x C-c)」 にポインタを合わせてボタンを離すと終了します.
キーボードから終了させるには,コントロールキーを押しながら "x" キーを押し,続けてコントロールキーを押しながら "c" キーを押します.
※ キーボード入力の表現について
メタキーとしての役割をはたすのは,通常 "Alt" キーです. メタキーが使えないシステムの場合は,"Esc" キーがメタキーの代用になります. この講義でも "Esc" キーをメタキーとして使用します. これ以後,講義や教科書に出てくるメタキー "M" は "Esc" キーに置き換えて読んでください.
以上のルールに従って表記すると,キーボードによる Emacs の終了は "C-x C-c" となります.
Emacs を起動後,キーボードから文字を入力してみましょう. 初期画面が消えて,入力した文字が表示されていきます. 入力時,文字はカーソルの直前に表示されていき, カーソルがどんどん先へ移動します. 改行するにはリターンキーを押します.
(直前の行へ) C-p ↑ (直前の文字へ) C-b ← □ → C-f (直後の文字へ) ↓ C-n (直後の行へ)
以上の2つの方法で削除された文字列は 「キルリング」 と呼ばれる特殊な部分に,一時的に保存されています.
% emacs test.txt &すでに Emacs が起動されている状態で,新たにファイルを編集する場合は, コマンド "C-x C-f" を使います. コマンドを入力すると Emacs のエコー領域に以下のような表示が出力され, カーソルがエコー領域に移動します.
Find file: ~/■ここでカーソル以降に,読込みたいファイル名 (test.txt) を入力します.
Find file: ~/test.txt
Insert file: ~/■ここでカーソル以降に, 挿入したいファイルの名前を入力してリターンキーを押すと, カーソルの位置に指定したファイルの内容が挿入されます.
かな入力モードで文字を入力後,
[SPC] を押すと,読みを 漢字 に変換し,
[Enter] を押すと,かな文字のまま確定します.
頻度ファイル (fisd.h) がありません。作りますか? (y or n) y ディレクトリ usr/ma104065 がありません。作りますか? (y or n) y 辞書ファイル (fiud) がありません。作りますか? (y or n) y 頻度ファイル (kihon.h) がありません。作りますか? (y or n) y 頻度ファイル (symbol.h) がありません。作りますか? (y or n) y 辞書ファイル (ud) がありません。作りますか? (y or n) y
Emacs を使って,以下のテキストデータを作成してください.
電通大を選んだ理由,入学前と後での電通大のイメージの違い,
大学の講義の感想など,何でもかまいません.
200字以上 書いてください.
保存するファイル名は,
ex1- の後ろに自分の学籍番号を付けたもの
にしてください.
<例> 学籍番号が 0000001 の人のファイル名は ex1-0000001 となります.
2行以内に, 所属・学籍番号・氏名 を明記し, .signature というファイル名で 保存して下さい.
このマニュアルを開くためには,Emacs を起動している状態から
C-h t
(コントロールキーを押しながら h を押してすぐ離し,子文字の t を打つ)
を入力します.
V3.1 2007/04/13 細部修正
by K.Morishige
V3.0 2006/04/13 新システムに対応
by K.Morishige
V2.1 2005/04/05 課題変更
by K.Morishige
V2.0 2004/04/19 新教室に対応
by K.Morishige
V1.2 2000/05/13 細部修正
by K.Morishige
V1.1 2000/04/29 2,3,4節修正
by K.Morishige
V1.0 2000/04/27
by K.Morishige