LaTeX


  1. LaTeXとは
  2. 実習:LaTeX文書の作成手順
  3. 印刷に関連するコマンド
  4. 第5回課題
改訂履歴

1.LaTeXとは

2.実習:LaTeX文書の作成手順

  1. 始めに,UNIX環境にログインし, 2バイト文字(日本語)の表示ができる kterm を開きましょう.
    > kterm &
    >
    
  2. 次に,LaTeX 用の作業ディレクトリを作り, カレントディレクトリをそのディレクトリに移動させます.
    > cd         ホームディレクトリに移動
    > mkdir tex  作業ディレクトリを作成
    > ls -F
    tex/         ディレクトリの存在を確認
    > cd tex     カレントディレクトリを移動
    >
    

    ※ ホームディレクトリで作業するとうまくいきません.

  3. Emacs などのエディタを用いて文書ファイルを作成します. ファイル名には sample.tex のように .tex という語尾(拡張子)を付けます.
    > emacs sample.tex &
    >
    
    次のように入力しましょう.
    \documentclass[a4paper, 12pt]{jarticle}
    \begin{document}
    こんにちは, \TeX!
    \[ \int dx = x + C. \]
    \end{document}
    

    データを保存する時,日本語コードについて注意が必要です.
    情報基盤センター 学内専用ページ: 教育系システムでのtexの使い方 」 を参照してください.

  4. platex コマンドで文書ファイルをコンパイルします.
    > platex sample.tex
    
    すると,次のような英語のメッセージが出てきます.
    This is pTeX, Version p2.1.8, based on TeX, Version 3.14159 (EUC) (Web2C 7.2)
    (sample.tex
    pLaTeX2e <1999/08/09>+0 (based on LaTeX2e <1999/06/01> patch level 1)
    (/usr/local/share/texmf/tex/platex/base/jarticle.cls
    Document Class: jarticle 1999/05/18 v1.1q Standard pLaTeX class
    (/usr/local/share/texmf/tex/platex/base/jsize12.clo))
    No file sample.aux.
    [1] (sample.aux) )
    Output written on sample.dvi (1 page, 436 bytes).
    Transcript written on sample.log.
    >
    

    エラーがある場合は,エディタを使って文書ファイルを修正します.

    正常に処理が終了すると,カレントディレクトリに拡張子 .aux, .dvi, .log のついた3つのファイルが作成されます.
    > ls
    sample.aux  sample.dvi  sample.log   sample.tex
    >
    

    sample.aux
    補助(auxiliary, aux)ファイルです. LaTeX の「相互参照」という機能を使うときに必要となります.
    sample.log
    ログ(log)ファイルと呼ばれ, コンパイルの途中で画面に表示されるメッセージや, 実行状態についての情報が欠き込まれます. エラーが生じたときは,その内容も記述されます.
    sample.dvi
    LateXのコンパイル結果の DVIファイル(Device Independent File) です.どの文字をどのページのどの位置に配置するかという情報が 書き込まれています.バイナリファイルなので, エディタでは読めません.

  5. プレビューア(previewer) と呼ばれるソフトウェアを使って, DVIファイルの内容を表示して確認します.ここでは, xdvi コマンドを使用します.
    > xdvi sample.dvi &
    >
    

    表示結果は次のようになるはずです.

    xdvi sample

    問題があれば文書ファイル sample.tex を修正します.

  6. 作成した文書は,プリンタに出力して印刷することができます. プリンタの種類は, PS(Post Script,ポストスクリプト) プリンタかそれ以外のものに分けられます. この講義で使用するプリンタは PSプリンタ です. PSプリンタで印刷するためには, DVIファイルをPSファイルに変換する必要があります.

    自分の名前が分かるように文書ファイルを修正し, 再度コンパイルしてできたファイル sample.dvi の内容を, 以下のようにして印刷しましょう.

    > dvi2ps sample.dvi | lpr -P lp1a
    >
    
    dvi2ps は, DVI形式の入力をPS形式に変換して出力するコマンドです. 出力された内容は lpr コマンドに引き渡され,印刷が実行されます.
    lp1a は出力するプリンタの名前です. この講義をしている第一演習教室では, lp1alp1b の2台のプリンタが用意されています.利用状況を見て, 空いている方のプリンタを使用しましょう.

    各ユーザが出力できるプリントアウトは, 連続30枚, 毎学期100枚 までです. 印刷をする前にプレビューアでよく確認し, 最小限の印刷で済むように心がけましょう.

3.印刷に関連するコマンド

4.第5回課題

改訂履歴

V2.3 2007/06/07 印刷可能枚数を修正 by K.Morishige
V2.2 2006/05/29 新システムに対応 by K.Morishige
V2.1 2005/06/14 platexに変更 by K.Morishige
V2.0 2004/05/18 新教室に対応 by K.Morishige
V1.0 2000/06/16 by K.Morishige


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