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円すい体切れ刃工具を用いた5軸制御加工

中軽米直樹,森重功一,竹内芳美

精密工学会誌,63巻3号 (1997.3) 415-419.

一般に,自由曲面形状の仕上げ工程では,曲面の最大曲率部分が加工できる 切れ刃半径をもつボールエンドミルを用いて,加工面全体の面精度を考慮した 均一なピックフィード量で加工を行っている.加工対象曲面が大きな曲率変化 を有する場合は,使用するボールエンドミルの径を小さくしなければならず, 微小なピックフィード設定が仕上げ加工の能率低下の原因となっている.
本研究では,曲率変化の大きな曲面の加工において,曲面の面精度を低下させずに 加工能率を向上させる加工法として,切れ刃部分の外形が円錐曲線の軸中心回転体で 定義される工具(円錐体切れ刃工具)による5軸制御加工を提案している.同時に, 考案した手法を用いて曲率変化の大きなスウィープ曲面を5軸制御加工するための 工具経路データを自動生成するメインプロセサを開発するとともに, 生成した工具経路データを用いて加工実験を行い,本加工法の有効性を確認した.

パラボロイドエンドミル 加工した自由曲面


IMS Lab. http://www.ims.mce.uec.ac.jp/

1997, by K.Morishige