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6軸制御加工用統合型メインプロセッサの開発

宮内 馨,荒木弘之,森重功一,竹内芳美

精密工学会誌,67巻1号 (2001.1) 142-146

マシニングセンタを用いた切削加工では切削速度の向上のために回転工具が 使用されている.しかし,回転工具を使用した加工では必然的に円弧状の 削り残しが生じるため,加工が困難な形状が存在する. これらの問題を解決するために,非回転工具を5軸制御マシニングセンタの 主軸を制御軸(Cs軸)とした6軸制御マシニングセンタに取り付け, 人がノミを用いて彫刻するような加工を行う6軸制御加工を提案してきた. その中で,3次元CADを利用して6軸制御CAMソフトウェアを開発し, それぞれの形状を創生できることを確認した.さらに, 6軸制御加工の問題点のひとつである切削性の悪さについても, 振動切削を導入することにより解決した. しかし,6軸制御加工に用いる加工ソフトウェアは, 加工対象形状と使用工具に特化して,個別化されており, 自在に組み合わせては使用できなかった. この点を改良すべく,本研究では,加工形状と使用工具を考慮した 統合型6軸制御加工用ソフトウェアの開発を目指した.その結果, 開発したソフトウェアの有効性を,加工実験を通して確認できたので報告する.

統合メインプロセッサの構成


IMS Lab. http://www.ims.mce.uec.ac.jp/

2001, by K.Morishige