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統計的パターン認識に基づいたボールエンドミルによる切削面の外観検査

岡本謙,森重功一

日本機械学会論文集 C編,第79巻, 第803号, pp.2585-2596 (2013.7)

本研究は,研磨作業における外観検査工程の自動化を目的としている. 先行研究における外観検査は,切れ刃による断続切削やピックフィードによる カッターマークの周期性に着目し,離散フーリエ変換 (Discrete Fourier Transform, DFT) によって,パワスペクトラム画像 (Power Spectrum Picture) を比較・評価するものであった.しかしながら, 工具経路が複雑に折れ曲がった加工面では判定が困難であった. 本研究では,周期性のないカッターマークにも対応できる外観検査を確立するために, 統計的パターン認識を利用した検査手法について検討した. 既知のカッターマーク画像群から特徴量を求め, 研磨面の撮像画像とのマッチングを行うことで, カッターマークの有無を直接的に判定する. 検査工程の自動化に関する研究は多く,実用事例も多いが, 統計的パターン認識を利用してカッターマークを直接的に判定した事例はない.

ロボットによる研磨加工の様子


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Last updated on December 25, 2013 by www-admin@ims.mce.uec.ac.jp