近年、地価の高騰に伴い、スペースの有効利用が重要課題となりつつある。そ の一環として、必要な時に自分の机で使用できるノートパソコンの導入は On-demand conceptの見地からも有効な手段と言える。本研究室所有のノート パソコンもそういった背景から増加の一途を辿っており、その管理について方 法を考えることは急務と言えよう。
そこで、ここにノートパソコンの管理のフィロソフィーとその実際についての 簡単な決まりを提案するものである。
従来、ノートパソコンは管理者(主に院生)を決め、その個人に管理、運営を 一任する方式をとっていたが、あたかも個人所有のような印象を与え、特に学 部生などの使用を妨げ、流動的な運用ができす、稼働率の低下を招いていた。 また、特にWin95、MacOSなどの場合、担当者の趣味に偏った環境になりがちで、 操作に支障をきたす可能性すらあった。
そこで、個々の管理者を定めず、「ノートブック」という名称のアナロジーか ら、「図書館方式」といった方式を提案する。
この方式では本体と付属品を一まとめにして、パレットに収納、通常はパレッ ト単位で「本棚」のそのマシンのホームポジションに収納される。使用時には パレットごと「貸出」を行ない、使用後はパレットごと「本棚」のそのマ シンのホームポジションに「返却」する。
ワープロなどによって作成された論文などの文章データを、Unix環境において プログラムをおこなった開発系データと区別してアプリケーション系個人デー タと呼ぶこととする。
図書館方式においては、どのマシンを使用した場合にもなるべく作業環境に差 異が出ないように、プレーンな環境を保つこととするが、特にアプリケーショ ン系個人データはなるべく各マシンのユーザ領域に 継続的に保存しない こととする。もし置くとすれば、作業時に作業領域として使用するためであり、 返却時には必ず消去する こと。もちろん、残しておいたものが他のユーザによって消去されても問題が ないようにすること。アプリケーション系個人データは、基本的にはアプリケー ション系ファイルサーバの個人データディレクトリ(xenia:/user/ 以下の個 人ディレクトリ)に収納すること。
休みの日などに、家でパソコンを使って書き物をしたいということは 当然考えられる。そのような場合は「竹内研究室 ノートパソコン 貸出ノート」 に必要事項を記入してから持ち出すこと。返却時には、返却日時をノートに 記入する。備考のところに、借用中にパソコンの状態について気付いた点などを 書いておくと、後に問題があったときに役に立つかも。
V1.2 1999/03/15 by m-shige
V1.1 1998/05/07 by m-shige
V1.0 1998/04/25 by asa