工具が泣いている...
これまで、竹内研究室においては、エンドミルなどの切削工具は 作業者がその都度発注して使用していたが、 使用後の工具の管理体制は確立されていなかった。 そのため、平成9年度には卒論〆切間際の混乱に乗じて、 各自がストックをきちん確認せずに発注だけを繰り返すという事態を招き、 20本以上の超硬工具(時価22万円以上)が未使用のまま、 だぶついた状態が続いている。
その一方で実際の加工においては、ほとんどの作業者がメーカーの カタログに記載されているデータを鵜呑みにして加工条件を設定しているため、 高速回転低速送りの加工となって逃げ面摩耗だけが進行し、 工具はその高いポテンシャルを活かされないまま、 仕上げ加工に使われる生涯に1度だけのフレッシュな時間(とき)を一瞬で終え、 荒加工と再研磨の工程を行き来する,長く厳しい老後を送ることになる。
上記に示すような竹内研に導入された不幸な工具達の現状をふまえ、 切削工具の効率的な運用システムを確立するために、 以下に示す「一括徹底管理方式」の強行をここに宣言する。
まず、工具の発注と管理を個人に任せることをやめ、 1人の管理者が一括して管理する方式を採用することにする。 ここで提案する工具の「貸出」から「返却」までの手順は以下のとおりである。
なお、管理者は当分の間 森重講師 が務めることとする。 また、切削条件の設定方法については簡単な手引書を用意したので、 希望する人は遠慮なく管理者に申し出ること。
1で述べたように、現状では工具のストックがかなりあるので、 しばらくは新しい工具を購入する必要はないと考えている。 しかし、目的の工具のストックがなく、 他の工具でも代用できないような場合は、以下の手順で工具を購入する。
なお、工具を発注する業者は鶴巻商事の場合が多い。 以下にその住所と電話&&FAX番号を示す。
株式会社 鶴巻商事
〒182 東京都調布市飛田給 1-37-5
電話 (0424) 85-1311 (代表) FAX (0424) 87-3672
V1.0 1998/04/27 by m-shige