6軸制御による自由曲面平滑加工
竹内芳美、横山信人、久木達也、鈴木 裕、佐藤 眞
精密工学会誌、60巻12号(1994)1786-1790
形状加工は回転運動を使うことが多い。そのため、工具が回転するタイプの加工法では加工箇所にコーナRを残すことになる。このような制約は回転動作を使用することに起因している。この制約を取り除くような形状加工法を実現できれば加工できる形状の限界を大きく広げられる。そこで、加工形状に適した形状の非回転切削工具をマシニングセンタの主軸に取り付け、工具姿勢と位置を3次元的に制御する新しい加工法を考案した。ここでは、6軸制御加工のうちで典型と思われる自由曲面の平滑加工用の制御システムの開発を行った。
このシステムでは、定義した自由曲面の曲率と工具の形状からカスプを求め、カスプが許容値内に収まるようにピックフィード量を決定しCLデータを生成する。CLデータは6軸制御用ポストプロセッサを介してNCデータに変換される。開発したシステムの有効性を加工実験を通して検証した。
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1994/12, by K.Morishige