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6軸制御による自由曲面上への異形断面溝加工

竹内芳美、横山信人、久木達也

精密工学会誌、61巻1号(1995)132-136

溝加工において、回転系工具を使用して加工を行うと削り残しの部分ができたり、あるいは、ピックフィードマークや送りマークが残り、あまり良好な面が得られない。そこで、本研究ではそれらの問題を解決するために、切れ刃形状が溝の断面形状と同一である非回転工具を使用し、同時6軸制御による切削加工によって自由曲面上に異形状溝を創成するソフトウェアの開発を試みた。このソフトウェアは2つの処理から成る。まず初めに、2次元で溝の経路を定義する。この時、溝の断面形状も同時に定義する。次にこれを3次元で定義された自由曲面上に投影し、この溝の形状に適したCLデータを、工具干渉や削り過ぎを考慮し、生成する。このソフトウェアを用いて加工実験を行い、システムの有用性を確認した。

6軸制御による異形断面溝加工 加工後の異形断面溝形状


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1996, by K.Morishige