ロボットによる磨き作業の自動化
(第5報、超音波振動工具による6軸制御磨き)
浅川直紀、大井大介、竹内芳美
日本機械学会論文集(C編), 61巻-590号(1995-10) 4049-4054
金型加工の最終工程にあたる磨き工程は,未だに熟練労働者の手作業にその
多くを依存している.特にインペラにみられるようなオーバーハング形状や深
溝形状では,工作物の形状の間隙が狭く,作業が困難である.このような形状
の磨きには,板状の研磨チップを取付けた超音波振動工具が効果的で,工具の
姿勢を6軸制御し,干渉を回避した工具経路を生成する必要がある.本報では,
CAD/CAMデータに基づき,多関節ロボットに取付けた超音波振動工具による6
軸制御磨きを目的とし,オーバーハングを持つ深溝形状の側面といった,困難
な箇所の自動磨きを行うものである.実験により工作物と工具の干渉を生じず
に磨き作業を行えることを確認した.
[竹内研ホームページへ]
1996/11/02, by N.Asakawa