6軸制御による角隅加工の研究
-自由曲面の側面の場合-
葉 閣斉 竹内芳美
精密工学会誌,63巻11号(1997-11) 1569-1572
回転工具では回転対称で加工が行われるため,加工困難な箇所や形状が現れる.例えば,複数の自由曲面の交線をシャープに仕上げようとすると,ボールエンドミルのような回転工具を使用した場合,工具径による削り残しを生じ,ピックフィードを細かく設定してもシャープな曲線を仕上げることは困難である.このような削り残しを切削加工で除去できれば,創成できる製品形状の自由度を大きく広げることができる.この加工を実現するために,マシニングセンタで非回転工具を使用する,6軸制御加工を必要とする.
本研究では,典型的な6軸制御加工である角隅加工を取り上げる.前報では3つの平面が直交した角隅形状を対象にした工具経路生成法について報告した.本報では,より形状を複雑にし,自由曲面の側面をもつ角隅形状に対応できる6軸制御加工法を提案する.
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1997, by K.Morishige