電子メール
- 電子メールとは
- メールアドレスについて
- mewを利用した電子メール
- 電子メールに関する注意事項
- 第2回課題
改訂履歴
電子メールは,e-mail (Electronic Mailの略) とも呼ばれます.
現在のネットワーク社会において,世界中の人々とデータやメッセージを
交換をするための不可欠なサービスの一つです.
キーワードの解説
- SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)
- インターネットで電子メールを送信するためのプロトコルです.
サーバ間のメールのやり取りや,
クライアントがサーバにメールを送信する際に用いられます.
- MTA(Message Transfer Agent)
- インターネット内で電子メールを配送するソフトウェアです.
メールの受信,配送,保管などを行います.
代表的なソフトウェアとして
sendmail や qmail
などがあります.
- MUA(Mail User Agent)
- 電子メールの読み書きやメールサーバへの送信,
サーバの自分のメールボックスからのメールの受信などを行なうソフトウェアです.
「電子メールソフト」「メールクライアント」「メーラー」
などと呼ばれます.
- POP(Post Office Protocol)
- インターネットやイントラネット上で,
電子メールを保存しているサーバからメールを受信するためのプロトコルです.
パスワードのやり取りを暗号化した
APOP(Authenticated POP) もあります.
メールアドレスは,電子メールを送る宛先を指定するためのものです.
総合情報処理センターにある各自のアドレスは,
以下のように設定されているのでしっかり覚えましょう.
各自のログイン名@edu.cc.uec.ac.jp
これは,
日本 (jp) の
教育機関 (ac) の
電気通信大学 (uec) の
総合情報処理センター (cc) の
教育系 (edu) の
一個人 (ログイン名)
という意味です.
※ 参考書は第6章「2.2 メールアドレス」(pp.92)を参照.
ここでは,Emacsとmewを使ってメールを送受信する方法について説明します.
mew は UNIX でよく利用されるメール・ソフトウェアです.
※ 従来は,MH-e を利用.
mew の起動
メールの送信
[参考書は第6章「2.4 電子メールを出す」(pp.94-96)]
- mew の Summaryモードの画面から w
を打ち,draftモードにします.
Emacs を起動した状態からは,以下のコマンドを実行します.
- Esc-x mew-send
- (エスケープキーを押しながら x
を押してすぐ離し,
mew-send と入力する)
- 通常の Emacs の操作によってヘッダ部分を適宜埋め,本文を書きます.
- 「To:」
に続けて,送付先のメールアドレスを正しく入力します.
複数の宛先に同一のメールを送る場合は「,」(コンマ)で区切ります.
- 「Cc:」
に続けて,メールのコピーを送るメールアドレスを正しく入力します.
コピーを送付する必要がなければブランクにします.
- 「Subject:」
に続けて,メールのタイトルとして,
メールの内容を端的に表す語句を 英語 で書きます.
- 「--------」
の下から本文を書きます.
※「--------」 を消したり,ヘッダの他の行を修正しないでください.
メールが送れなくなります.
- 署名を入れます.
C-c C-i とすると,~/.signature
の内容が文末に挿入されます.
- 送信するときは,C-c C-c とします.
ここで,実際の送信の前にヘッダ部分が修正・追加され,
本当に送信してもよいかの問い合わせ
「Really send this messages? (y or n)」
が行なわれます.
「y」 と答えると,メールが送信されます.
「Sending in background...done」
- メールの作成・送信を中止するときは,
C-c C-q を押します.
書きかけの文章を破棄するか確認
「Kill draft message? (y or n)」
を求められるので 「y」 か 「n」 で答えます.
メールの受信
[参考書は第6章「2.7 電子メールを読む」(pp.98-100)]
- 送られてきたメールを読むには,
- 電子メールを格納場所(メールスプール)から取り出し(popする),
- 自分の手元(各自の ~/Mail/inbox というディレクトリ)
に取り込む(incする),
という2つの手順を踏みます.
-
- Esc-x mew
- (エスケープキーを押しながら x
を押してすぐ離し,mew と入力する)
で mew を起動すると,パスワードの入力が要求されます.
「pop passward (********@sun.edu.cc.uec.ac.jp)」
正しくパスワードを入力すると,pop と inc の処理が行なわれます.
- Summaryモードで 「i」 を打つと,新たに着信したメールがあれば,
inc の処理が行われます.
- 一覧(Summaryモード)から,読むメールを選択します.
C-p を押すとカーソルが上に移動します
C-n を押すとカーソルが下に移動します
- 読みたいメールにカーソルをあわせて
スペースキー を押すと,
カーソル位置のメールが表示されます.
p を押すと
カーソルが前のメールに移動し,そのメールを表示します.
n を押すと
カーソルが次のメールに移動し,そのメールを表示します.
- 1画面に入らないメールを見る場合
スペースキー を押すと,
表示しているメールの続きが表示されます.
Delete (またはBS) を押すと,
表示しているメールの前の部分が表示されます.
- 不要なメールを削除する場合
削除するメールにカーソルを移動して
d を押すと,メールの番号の右に
D と削除マークが付きます.
削除マークを取り消したいときは,メールにカーソルを移動して
u を押すと,削除マークが消えます.
削除するすべてのメールにマークを付けて
x を押すと,
マークのついたメールが削除されます.
※ 参考書では,
第6章「2.9 不要な電子メールを削除する」(pp.102-103)
第7章「3.2 電子メールを分類整理する」(pp.133-134)
を参考にしてください.
返事を書く
- 返事を書くメイルを表示している状態から
a を押します.
- メール本文を書ける状態になります.
ここで返信する相手を細かく指定することもできます.
- C-c C-y とすると,
相手から来たメールの内容が,引用マーク
> が付いた形で引用できます.
- 本文を書き終えたら,
C-c C-c で送信します.
※ 参考書は第6章「2.8 返事を書く」(pp.100-102) を参考にしてください.
※ メールの転送については,
参考書の第7章「3.3 電子メールの転送」(pp.134-135)
を参考にしてください.
電子メールを利用する際には,次の点に注意すること.
- メールアドレスは正確に書きましょう.システムの管理者の負担が増えます.
- サブジェクトは必ず書きましょう.メールの内容を英語で簡潔に書きます.
英語が不得手な人はローマ字でもかまいません.
メールの内容に関係のないサブジェクトや
必要以上に長いサブジェクトを書いてはいけません.
- 1行が日本語で
35字程度
になるように適度に改行しましょう.
- 意味もなく空行を作ってはいけません.特に文末には注意してください.
- 署名(Signature)は必ずしなければなりません.
内容は4行程度までの簡単なものにしましょう.
- 巨大なメールを送っては行けません.
相手のシステムのメールスプールがあふれる場合があります.
どうしても必要な場合は適当な大きさに分割して送りましょう.
- ユーザーが情報基盤センターの
メールスプールに貯めておけるメールの量は有限です.
制限を越えてスプール領域を使用している場合,
以後のメールは受信できなくなります.
メールは定期的にチェックするように心掛けましょう.
- 特定の人を誹謗・中傷するようなメイルは,
絶対に書いてはいけません.
- チェーンメールのような不幸の手紙的メールは,
絶対に送ってはいけません.
- メールではこちらの表情が伝わらないため,
内容について配慮が足りないと思わぬ誤解を招きます.
送信する前に必ず確認しましょう.
m-shige@mce.uec.ac.jp
- サブジェクトは ex1-学籍番号 としてください.
- ファイルにしてある文章をメイルの文章として挿入するには,
Emacs のファイル挿入コマンド C-x i
を使います.
「
コンピュータリテラシー 講義ノート:テキストファイルの作成
」を参照してください.
- 必ず署名を入れること.
- 送信した後,アドレスの間違いなどで配送エラーとなって,
エラーメッセージが返送されていないか確認すること.
V4.2 2007/05/02 「キーワードの解説」追加
by K.Morishige
V4.1 2007/04/17 若干の修正
by K.Morishige
V4.0 2006/04/18 新システムに対応
by K.Morishige
V3.0 2005/04/08
村尾先生のコンテンツを参考に,メッセージハンドラーをmewに変更
by K.Morishige
V2.0 2004/04/26 新教室に対応
by K.Morishige
V1.3 2001/04/09 第2版の教科書にあわせて若干の修正
by K.Morishige
V1.2 2000/05/15 4節ほか,若干の修正
by K.Morishige
V1.1 2000/05/11
by K.Morishige
V1.0 2000/05/01
by K.Morishige
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